なぜ『歪み』が問題になるのか?~歪みのエビデンスについて~

なぜ『歪み』が問題になるのか?~歪みのエビデンスについて~

身体の歪みをなぜ見るのか?

当院では腰痛、首の痛み、仙腸関節炎、背中の痛みなどの原因の1つに「姿勢の歪み」があると考え、筋肉のアンバランスな緊張や関節の動きの悪さを改善するような施術を導入しています。

しかし、これはあくまで原因の1つとして考えられるのであって、すべての腰痛や首の痛みなどが「歪み」だけで説明できるわけではないと思います。にもかかわらず、我々は初めて来院された患者さまの「歪み」を入念に確認します。

そもそも歪みがなぜ発生するのかについては、これも単一の原因ではなく以下のようなさまざまな要素が絡み合って現在の姿勢を形成します。

・筋肉のアンバランスな緊張、筋力の左右差
・関節可動域の左右差
・足を組むクセなどの日常の姿勢
・生まれつき、遺伝的要因
・骨粗しょう症、筋力低下などによるもの

例えば、これはスポーツ選手に多いのですが、右腕でボールを投げる動作を何度も繰り返していると、右肩が前に巻くような姿勢の変化(前方偏位)を起こすことがあります。肩の筋肉(僧帽筋、三角筋、広背筋など)は背中や頚とつながっているため、右側ばかり前に引っ張られて緊張が強くなっていきます。

また、背骨が左右にたわんでいる状態だと、必然的に凹側に荷重がかかり続けることになり、椎間板や椎間関節に偏った負荷をかけ、部分的に損傷を起こす可能性が考えられます。

背骨が歪んでいる状態を「脊柱側弯」と言い

①生まれつきの骨の形状で側弯が発生している『構造的側弯』
②日々のクセや姿勢、スポーツなどで筋肉がアンバランスになり側弯を発生させる『機能的側弯』

この2つに分類されます。後者の『機能的側弯』は当院での施術や運動指導により改善できる可能性があります。

歪みの研究について

歪みが直接痛みと相関があるという研究はいくつかあり、
『骨盤の左右非対称性と非特異的慢性腰痛との関連性』(Qiuhua Yu et al. BMC Musculoskelet Disord. 2020 引用URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32891129/)という論文では、骨盤の歪み、左右差が慢性腰痛の有無と有意に関連していると報告されています。

また、「下肢アライメントと腰痛の関連性:メタアナリシスによる系統的レビュー」(Saeedeh Abbasi et al. PLoS One. 2024 引用URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39388409/)では、足から膝、股関節のねじれが腰痛リスクを増加させることが示唆されています。

ただ、歪み⇒症状との因果関係を決定的に立証するデータはまだ完全ではなく、これからの研究発展が期待されます。

歪みがあると、部分的に負荷がかかり組織の損傷を起こす可能性、筋緊張の亢進により慢性的な硬結をもたらす可能性があります。また、神経根という神経の出入り口の部分が歪みによって狭窄し、神経系の不調や筋力低下を起こす可能性もあります。

これが我々が歪みをまず最初に検査する理由でもあるのです。

歪みを改善するには?

ただし、先述のように「歪み」=痛み、という単純なものではなく、運動量や職業環境(机の高さ、部屋の明るさなど)、心的ストレスなど他の要素も同時に考える必要があります。当院では徒手検査の際、これら多角的な視点から患者さまのお身体を分析し、原因を追究していきます。

当院に設置しているVFアジャスターという機器は、カイロプラクティックの技術を踏襲したもので、背骨の関節部分や椎間板を狙って振動を流し、歪みを優しく矯正するというものです。歪みが原因で痛み、不調をきたしている場合は手技だけではなく機械を使っての施術も取り入れ不調を改善していきます。

それに合わせて必要な体操・ストレッチの指導などもしており、施術で改善した状態をできる限り自分で維持できるよう指導し、日々の生活の質向上へ貢献できるよう患者さまに向き合います。

なかなか改善しない身体の不調にお悩みの場合は、当院へご相談ください。

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