『座りすぎ病』:座り時間を減らす努力を

『座りすぎ病』:座り時間を減らす努力を

現代人は『座りすぎ

近年、”Sitting disease”(座りすぎ病)という単語の認知が進んでいることをご存じでしょうか?

この単語自体は2000年代半ばごろからアメリカを中心に広まってきたそうですが、日本ではここ数年で一般的になりつつあります。正式な医学用語ではありませんが、公衆衛生分野で幅広く使われる単語です。

ふと立ち返って、自分が1日何時間座っているかを計算してみましょう。現代社会では、デスクワーク、車移動、スマホ・PC作業、テレビ視聴などにより1日8時間ほど累計座っているということも珍しくありません。すなわち身体活動不足が著しい状態です。

長時間座っている状態というのは、筋肉活動の極端な低下が起こります。特に下半身の大きな筋肉が動かなくなるため、筋ポンプ作用が低下し、血流悪化と代謝低下をきたします。飛行機のフライトなどで長時間座っていることで足に血栓ができ、全身に悪影響を及ぼす『エコノミークラス症候群』もある意味座りすぎの弊害と言えます。

足のむくみや腰痛などは想像に易いですが、それ以外にも座りすぎによる弊害は考えられます。

現代病の根源は『活動量不足』

現代病といえば
・糖尿病(Ⅱ型)
・肥満、内臓脂肪過多
・高脂血症
・高血圧、心疾患
・ストレス性疾患
眼精疲労、頭痛
腰痛、首の痛み

などが挙げられます。座りすぎ病はこれらの現代病の諸悪の根源と言っても過言ではないかもしれません。

長時間の座位はインスリン感受性低下をきたし、血糖値上昇、中性脂肪増加といった血液組成の悪化を引き起こしやすくなるということが明らかになっています。普段運動習慣のある場合でも、長時間座っているとリスクは残るとのことです。

2型糖尿病、動脈硬化など心血管疾患、肥満(メタボリックシンドローム)、一部のがん(大腸がん等)の原因となりうる『座りすぎ』は百害あって一利なしということです。WHOも身体活動不足は深刻なリスクを及ぼすとしています。

また、オフィスに『スタンディングデスク』を取り入れる企業も欧米を中心に増えていると言いますが、たしかに座りすぎは解消できますが、長時間の立ちっぱなしはそれはそれで腰痛、足底筋膜炎、静脈うっ滞などの別のリスクを高めてしまいます。

これを防ぐには座る、立つ、動くを循環させることが有効だと考えられます。どれだけ良い姿勢であったとしても、それを長時間続けるのは良くないのです。

座りすぎ病を改善するには

運動不足、活動量不足を改善する対策としては以下のようなものが挙げられます。

★中~高強度(ジョギング、筋トレなど)の運動を週に150分以上取り入れる。
★1日の合計座り時間を『6時間未満』にする。
30分以上連続して座らない。
日々、身体のケアを心掛ける。

座り時間を減らすとはいっても、職場環境や職務内容によってはそれが難しいこともあると思います。かといって座りすぎによる身体の不調は放置していても改善するものではなく、日々のケアが必要になります。当院では、腰痛、頚部痛、頭痛などの症状に対して、ただ痛みを除く対症療法ではなく、普段の生活習慣や職場での動作なども詳しくヒアリングし、分析し根本的な改善を目指しています。

施術で改善した状態をできる限り自分で維持できるよう指導し、日々の生活の質向上へ貢献できるよう患者さまに向き合います。

なかなか改善しない身体の不調にお悩みの場合は、当院へご相談ください。

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