脊柱管狭窄症で手術を勧められた方へ|手術しない治療という選択肢

脊柱管狭窄症で手術を勧められた方へ|手術しない治療という選択肢

病院で「脊柱管狭窄症ですね」と言われ、
さらに「手術を検討しましょう」と言われると、とても不安になりますよね。

「本当に手術しないといけないの?」
「手術しない方法はないの?」
「できれば手術は避けたい…」

そんなお気持ちを持っている方は、とても多いです。

実際に当院でも

  • 病院で手術をすすめられた
  • なるべく手術をせずに改善したい
  • 痛みやしびれをどうにかしたい

といったご相談をいただくことがあります。

もちろん、すべての脊柱管狭窄症が手術をしなくても良いわけではありません。
症状の状態によっては、手術が必要になるケースもあります。

ただ実際には、すぐに手術をしなくても様子をみながら改善を目指す「保存療法」が選ばれるケースも多いのです。

体の状態を整えることで、症状が和らいだり、日常生活が楽になる方もいらっしゃいます。

この記事では

  • 脊柱管狭窄症とはどんな症状なのか
  • 手術しない治療にはどんな方法があるのか
  • 日常生活で気をつけたいポイント

について、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。

「手術と言われて不安…」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1. そもそも脊柱管狭窄症とはどんな症状?

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは、
背骨の中を通っている神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されてしまう状態のことです。

背骨の中には「脊柱管(せきちゅうかん)」というトンネルのような空間があり、その中を大切な神経が通っています。

しかし、加齢による変化や背骨の変形などによって、この通り道が狭くなってしまうと神経が圧迫されてしまい、さまざまな症状が出てきます。

よく見られる症状

脊柱管狭窄症では、次のような症状がよく見られます。

  • 歩くと足がしびれてくる
  • 長い距離を歩くのがつらい
  • 腰の痛み
  • お尻から足にかけてのしびれ
  • 少し休むとまた歩ける

特に特徴的なのが、「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれる症状です。

これは

  • 少し歩くと足がしびれる
  • 休むとまた歩ける
  • また歩くと症状が出る

という状態を繰り返すものです。

スーパーでの買い物やお出かけのときに
「途中で休まないと歩けない…」という形で感じる方も多いです。

なぜ脊柱管が狭くなるの?

脊柱管が狭くなる原因はいくつかありますが、特に多いのは加齢による変化です。

年齢を重ねることで

  • 背骨の変形
  • 椎間板(背骨のクッション)の変化
  • 靭帯の厚み

などが起こり、神経の通り道が少しずつ狭くなってしまうことがあります。

また

  • 長年の姿勢のクセ
  • 腰への負担
  • 筋肉の硬さ

なども症状に影響することがあります。

そのため、体のバランスや筋肉の状態を整えることで、症状が楽になるケースもあるのです。

2. 脊柱管狭窄症は必ず手術が必要?

脊柱管狭窄症と診断されると、「手術をしましょう」と言われることがあります。
そう聞くと「もう手術しかないのかな…」と不安になりますよね。

ですが、脊柱管狭窄症=必ず手術が必要というわけではありません。

実際の医療現場でも、まずは手術をしない治療(保存療法)から始めるケースが多くあります。

手術が検討されるケース

例えば次のような場合は、手術が検討されることがあります。

  • 痛みやしびれが非常に強い
  • 長い距離をほとんど歩けない
  • 排尿や排便に関わる症状が出ている
  • 保存療法を続けても改善がみられない

このような場合には、神経の圧迫を直接取り除くために手術が選択されることもあります。

手術を急がなくてもよいケース

一方で、次のようなケースではすぐに手術をしないで経過をみることも多いです。

  • 症状が比較的軽い
  • 休めば歩ける
  • 日常生活はなんとか送れている
  • 症状に波がある

このような場合は、体の状態を整えながら様子を見る保存療法が選ばれることも少なくありません。

まずは今の体の状態をしっかり見ながら、
「手術が本当に必要なのか」を判断していくことが大切です。

3. 手術しない治療(保存療法)にはどんな方法がある?

脊柱管狭窄症の「手術しない治療」は、一般的に保存療法と呼ばれます。

保存療法にはいくつかの方法があり、症状や状態に合わせて組み合わせながら進めていきます。

薬による治療

痛みやしびれが強い場合には、薬を使って症状を和らげることがあります。

例えば

  • 痛み止め
  • 神経の働きを助ける薬
  • 血流を良くする薬

などが処方されることがあります。

ブロック注射

痛みが強い場合には、神経の周りに薬を注射するブロック注射が行われることもあります。

神経の炎症を抑えることで、痛みやしびれを和らげることを目的としています。

リハビリや運動療法

体の動かし方や筋肉の状態を整えるために、リハビリを行うこともあります。

  • ストレッチ
  • 軽い運動
  • 姿勢の改善

などを通して、腰への負担を減らしていきます。

整骨院での施術

腰や背中の筋肉が硬くなっていたり、体のバランスが崩れていると、症状が強く感じやすくなることがあります。

そのため

  • 筋肉の緊張をゆるめる
  • 体のバランスを整える
  • 痛みの出ない範囲での運動

といったケアを行うことで、症状が和らぐケースもあります。

手術をすぐに決める前に、こうした保存療法で体の状態を整えていくことも一つの選択肢です。

4. 手術をしなくても改善が期待できるケース

脊柱管狭窄症と聞くと、「骨が変形しているならもう治らないのでは…」と思われる方もいらっしゃいます。

もちろん、背骨の変化そのものを完全に元に戻すことは簡単ではありません。

ただ実際には、症状の出方には筋肉や姿勢の影響も大きく関係していることがあります。

姿勢の崩れ

例えば

  • 長時間のデスクワーク
  • スマートフォンを見る姿勢
  • 極端な猫背姿勢や反り腰

などが続くと、腰や背中に負担がかかりやすくなります。

姿勢のバランスが崩れることで、神経への圧迫が強く感じられることもあります。

筋肉の硬さ

腰やお尻、太もも周りの筋肉が硬くなると、腰への負担が増えてしまいます。

筋肉の緊張が強い状態が続くと、神経の通り道にも影響を与え、しびれや痛みが出やすくなることがあります。

体のバランス

骨盤や背骨のバランスが崩れていると、特定の部分に負担が集中してしまいます。

体全体のバランスを整えることで、腰への負担が軽くなり、症状が和らぐケースもあります。

そのため、脊柱管狭窄症と診断された場合でも、
体の使い方や筋肉の状態を整えていくことが大切になります。

5. 脊柱管狭窄症の症状を悪化させないために大切なこと

脊柱管狭窄症の症状は、日常生活での体の使い方によって強く出たり、楽になったりすることがあります。
そのため、普段の生活の中で腰への負担を減らすことがとても大切です。

ここでは、症状を悪化させないために意識しておきたいポイントをご紹介します。

長時間同じ姿勢を続けない

デスクワークや家事などで、同じ姿勢を長く続けてしまうと腰への負担が大きくなります。

例えば

  • 長時間のデスクワーク
  • 長く立ち続ける作業
  • 前かがみの姿勢

などは腰に負担がかかりやすいです。

できれば30分〜1時間に一度は体を動かすようにして、軽く伸びをしたり、少し歩いたりしてみてください。

無理な運動は避ける

「運動した方がいい」と思って、急にハードな運動を始めると、かえって症状が強くなることもあります。

特に

  • 強い負荷の筋トレ
  • 無理なストレッチ
  • 長時間のウォーキング

などは、体の状態によっては負担になることもあります。

まずは体の状態に合った運動を少しずつ取り入れることが大切です。

腰に負担がかかる動作に注意する

日常生活の中では、何気ない動作でも腰に負担がかかることがあります。

例えば

  • 重いものを持つ
  • 急に体をひねる
  • 中腰の姿勢が続く

こうした動作を繰り返すと、腰への負担が増えてしまいます。

できるだけ体に負担がかからない動き方を意識することが大切です。

6.「手術しかない」と言われた方こそ知ってほしいこと

病院で「手術を検討しましょう」と言われると、
「もうそれしか方法がないのかな…」と感じてしまう方も多いと思います。

ですが、すぐに決断する前に知っておいてほしいことがあります。

セカンドオピニオンという選択肢

医療の世界では、別の医師の意見を聞く「セカンドオピニオン」という考え方があります。

医師によって治療方針が少し違うこともあり、

  • もう少し保存療法で様子をみましょう
  • リハビリを続けてみましょう

といった判断になることもあります。

手術は大きな決断になりますので、納得できるまで相談してみることも大切です。

体の状態を整えることも大切

脊柱管狭窄症の症状は、背骨だけでなく

  • 筋肉の硬さ
  • 姿勢のクセ
  • 体のバランス

なども関係していることがあります。

そのため、体全体のバランスを整えることで、症状の負担が軽くなる方もいらっしゃいます。

手術を検討する前に、体の状態を整えるケアを試してみることも一つの方法です。

まとめ|手術を決める前に知っておきたい体の整え方

脊柱管狭窄症と診断され、「手術をしましょう」と言われると、不安になる方はとても多いと思います。

ですが、すべてのケースで必ず手術が必要というわけではありません。

実際には

  • 症状の状態をみながら保存療法を行う
  • 体のバランスを整える
  • 日常生活の負担を減らす

といった方法で、症状の改善を目指していくケースもあります。

もちろん、症状の状態によっては手術が必要になることもあります。
ですが、まずは自分の体の状態をしっかり理解し、納得できる方法を選ぶことが大切です。

「手術と言われたけれど、できれば手術は避けたい…」
そんな方は、一度体の状態を見直してみることも大切かもしれません。

少しでも日常生活が楽になるように、無理のないケアを続けていきましょう。

この記事を書いた人

「はなおか鍼灸整骨院」院長|柔道整復師(国家資格)・鍼灸師(国家資格)
花岡 宏幸

のべ80,000人以上の施術実績をもつ、西宮市のはなおか鍼灸整骨院の院長。

常に新しい知識を取り入れるため勉強会へも積極的に足を運び、最新の技術で皆様のお悩みを解決できるよう日々研鑽を積んでおります。

このブログを通じて、皆様の日常が少しでも健やかになるヒントを丁寧にお届けしていきたいと思っています。

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